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  まさか、
  豆を焼くところから

  珈琲を満喫するセットを申し込んだ。
  生の豆と網が置いてあった。
  つまり豆を焼くということらしい。
  教わったとおり、七輪で火をおこし、
  火が直接当たらないように網を静かに揺らす。
  パチパチと弾ける音が耳に心地良い。
  香ばしい薫りが焼き加減を教えてくれた。

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  焼き立ての豆
  珈琲を淹れる

  珈琲の淹れ方は人それぞれだという。
  私はあまり気にせずに入れてしまう方。
  でも、自分で焼いた豆だから、
  ちゃんと淹れたいなって思って。
  普段より肩に力が入ってしまった。

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  全てはこのため
  寛ぎのため

  自分で焼いて淹れた珈琲は、
  今まで飲んだ中で一番美味しかった。
  一息つく。周りを見上げた。次の瞬間、
  自然に圧倒された。
  このシチュエーションで愉しむ贅沢な時間に、
  感動が抑えられなかった。

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